平成30年秋季企画展「村人たちの明治」を開催中
最終更新日:2019年1月25日
変革の時代を生きる
今年は明治改元から150周年にあたり、全国で関連イベントが開催されています。東京近郊の農村であった富士見市域には、明治時代の諸改革がどのように伝わり、地域の人々がどのように対応したか、市内に残された資料から探ります。
ポスター(PDF:651KB)
開催概要
- 日時・会場
- 平成30年10月13日(土曜日)から31年1月6日(日曜日)まで
難波田城資料館 特別展示室
- おもな展示資料
- 国や県からの制度改正の通知、村側の対応を示す文書
明治の紀年銘を残す民具、明治時代の村役場で使われた道具
日露戦争戦没者に関する文書と忠魂碑写真
レンガ製樋門写真、明治43年大水害写真、水害を記録した瑠璃光寺旧長屋門柱 など
展示資料一覧(PDF:251KB)
- 観覧料
- 無料
- 関連イベント
- ・展示解説 11月17日(土曜日)午後1時~1時30分 ※申込み不要。直接展示室にお集まりください。
- ・ちょこっと体験 「昔のあかり」 11月18日(日曜日)午後1時~3時(1回20分程度の体験を繰り返します)
会場:旧金子家住宅 ※申込み不要
- 展示概観
- 8つのコーナーに分かれます。コーナー1では王政復古直後の様子を紹介します。コーナー2~6は、五箇条の御誓文から抽出した5つのキーワードで、明治初期の諸改革を整理し、紹介します。コーナー7では明治中期(20年前後)を紹介します。この時期、国政では憲法発布や国会開設があり、地方では、町村合併が進められ、役場と学校が建設されました。コーナー8は明治後期(30年代~40年代)の状況を紹介します。日露戦争の戦没者への対応、土地自由化による格差の拡大、明治43年大水害などについて紹介します。
コーナー1です。王政復古を伝える高札や、明治元年銘がある一斗ますなどです。廃藩置県を伝える文書なども並びます。
村々に学校設立を呼びかける「告諭(こくゆ)」です。当時『学問のすすめ』がベストセラーになりました。
富岡製糸場(赤線で囲んだ部分)の工女を募集する文書です。
明治時代に入手したことが墨で書かれた民具です。この写真には、蚕かごや糸枠など、養蚕・製糸に関する道具が写っています。
第一回衆議院総選挙の際に出された通知です。投票箱を厳重に管理するよう記されています。
明治37年に造立されたレンガ製の樋門、日露戦争(明治37~38年)の後に建てられた忠魂碑、明治43年の大水害などを写真で紹介しています。
瑠璃光寺(諏訪1丁目)の旧長屋門で使われていた柱です。写真中央近くの横線は、明治43年の大水害の水位を示すという言い伝えがあります。
柱のアップです。明治43年の大水害について、墨書で記録しています。床上まで浸水したとの記載があります。