No,4・・・新河岸川を歩く(1)
最終更新日:2019年1月25日
市の北西から南東に流れる新河岸川は、江戸時代には川越と江戸をつなぐ流通の大動脈で、市内にも6つの河岸(伊佐島・蛇木(へびぎ)・本(もと)・鶉(うずら)・山下・前)が設けられ、地域の物資や人が集まり大いににぎわいました。
この秋、ウォーキングやサイクリングなどの際に足を延ばして見ることのできるスポットをご紹介します。
旧新河岸川の流れ
旧新河岸川
江戸時代の新河岸川は「九十九曲り」とも呼ばれる蛇行した河川でした。大正~昭和初期にかけての県による大がかりな河川改修の結果、直線的な現在の流路になりました。市内で元の流路の名残りがあるのが、東大久保交差点付近から新伊佐島橋(県立福岡高校付近)までの約1.5キロメートルです。ふじみ野市との市境ともなっていて、古川とも呼ばれています。現在は水の流れも少なく、ビオトープとして自然保護空間となっています。
砂川樋管
砂川堀が新河岸川に合流する地点に昭和2年に築造された、新河岸川の増水時に砂川堀への逆流を防ぐための構造物です。大正~昭和初期にかけての新河岸川改修の際に築造された樋管などのコンクリート製構造物で、現存するものはこの砂川樋管だけです。蛇島調節池ができてからは本来の役目は終えていますが、河川改修時の構造物が造りなおされていくなか、その当時の構造物として残る貴重な近代化遺産です。
(注記)令和元年度、砂川堀合流部改修工事により、砂川樋管は撤去されました。
砂川樋管
案内図
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