No,7・・・水子八景
最終更新日:2019年1月25日
昭和6年(1931年)に水谷尋常高等小学校(現水谷小学校)が編さんした「郷土調査」には、古老からの言い伝えとして「水子八景」が紹介されています。
(1)前河岸の帰帆(きはん)、(2)前沼の落雁(らくがん)、(3)大應寺の晩鐘(ばんしょう)、(4)富士山の暮雪(ぼせつ)、(5)神井戸(かみいど)の晴嵐(せいらん)、(6)真光寺夜半の月、(7)松の木坂の一松、(8)柳瀬川の富士見橋、の8か所です。
水子地域の原風景
大應寺の鐘楼門
時代の流れとともに、前河岸、前沼の風景や地蔵院近くにあった富士山(富士塚)のように、見ることができなくなったものもありますが、今なお残るものもあります。
大應寺
大應寺は、水子貝塚公園前にあり、建立は中世にまでさかのぼります。山門は立派な構えの鐘楼門で、歴史の古さを今も残しています。
神井戸
神井戸は、水谷第一集会所前の湧水地で享保3年(1718年)に地域の人たちによって奉納された弁天社が残されています。
この湧水は山崎耕地一帯の水田を潤していたもので、「夕焼けが耕地の水面に照るさまは格別」とも郷土調査には記されています。
松の木坂
松の木坂は、山下河岸へと下る坂道です。かつては松の大木があったそうです。源義家が奥州征伐の途中に陣を構えた際に大きなホタルが数多く現れ、軍を慰めたという言い伝えもあります。
写真は大正~昭和初期の富士見橋(水谷小学校蔵)
富士見橋
富士見橋は、志木から川越への道として古くから架けられていた橋で、ここからの富士山の眺望が美しいことから名付けられたと言われています。
案内図
「水子八景」にまつわる場所
お問い合わせ
生涯学習課 文化財グループ
〒354-0021 埼玉県富士見市大字鶴馬1873番地1(中央図書館2階)
電話番号:049-251-2711(内線637)
FAX:049-255-9635