難波田城公園の施設概要
最終更新日:2024年4月14日
施設概要
ある日の古民家ゾーン
難波田城(なんばたじょう)は、中世に富士見市を本拠に活躍した難波田氏の城館跡で、昭和36年、埼玉県旧跡に指定されました。荒川低地の一角に築かれた平城で、規模は5ヘクタール以上と推定されています。難波田城公園は、敷地面積約17000平方メートルの歴史公園で、この貴重な文化遺産を保存し活用することを目的にその一部を整備し、平成12年にオープンしました。
公園施設全景
公園内は、敷地中央の難波田城資料館を挟んで東西に細長く、東側が難波田城の姿を復原した「城跡ゾーン」、西側が市内に建てられていた古民家を移築復原した「古民家ゾーン」に分かれています。
総面積 約17,240平方メートル
(注記)写真は上部が東で、下部が西です。
城跡ゾーン
「城跡ゾーン」は、発掘調査の成果と古城図を基に、戦国時代の難波田城の曲輪や水堀、土塁が復原されています。水堀には花菖蒲や水蓮などの湿性植物が植栽されており、四季折々の景観が楽しめます。また、コイやメダカ、ドジョウなどの水棲動物が生息しています。
追手門(おうてもん)
城の正面入り口の門です。冠木門に屋根をかけた棟門という形式の門です。
復原木橋
発掘調査の時に出土した橋脚をもとに復元しました。
本城門
本城の入口の門です。冠木門という形です。
水堀と土塁
難波田城は、三重の堀と土塁に囲まれた平城でした。
古民家ゾーン
「古民家ゾーン」は、明治初期に建てられ市指定文化財である古民家2棟と長屋門が移築復原されています。穀蔵や文庫蔵、納屋などの付属屋を新築し、富士見のなつかしい農家の風景を再現しています。穀蔵では、郷土芸能や古民家復原のビデオの視聴もできます。また、地域交流施設「ちょっ蔵」も併設され、地元農産物や来園記念品などを求めることができます。
旧金子家住宅(市指定文化財)
市内水子に建てられていた民家です。農家のかたわら油商を営んでいたため、商家の造りもあわせもっています。
旧大澤家住宅(市指定文化財)
市内東大久保に建てられていた民家です。式台や奥座敷など名主の家としてのたたずまいを残しています。
古民家内部(1)【旧金子家】
古民家内部(2)【旧大澤家】
古民家内部(3)【旧金子家】
煮炊き可能な「かまど」です。
古民家内部(4)五右衛門風呂【旧大澤家】
古民家体験イベントなどで、使用します。
旧鈴木家表門
市内針ケ谷に建てられていた長屋門です。
長屋門裏側
中には農具などを展示しています。
流し場
機織り機
荷車
旧金子家住宅 (移築復原) | 旧大澤家住宅 (移築復原) | 旧鈴木家表門 (移築復原) | 穀蔵 (新築) | 文庫蔵 (新築) | 納屋 (新築) | |
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構造 | 木造平屋建 | 木造平屋建 | 木造平屋建 | 木造二階建 | 木造二階建 | 木造二階建 |
建築年代 | 明治4年 (1871年) | 明治4年 (1871年) | 明治中期 | 平成12年 | 平成12年 | 平成12年 |
建築面積 | 176.86平方 メートル | 278.04平方 メートル | 117.04平方 メートル | 39.47平方 メートル | 29.78平方 メートル | 39.66平方 メートル |
資料館
資料館では、難波田氏に関することや富士見市の中世から現代までの歩みを実物資料や模型、映像などを通してわかりやすく解説しています。「古民家ゾーン」内の長屋門展示室では、「富士見のなりわい」をテーマに市内から収集した農具などを展示しています。穀蔵展示室には、「富士見の職人たち」の展示や、市内の民俗芸能・農作業などのビデオコーナーがあります。
難波田城資料館
展示室
ここらで『ちょっ蔵』ひと休み
古民家ゾーンの一角にある売店です。
店内では、ミュージアムグッズや地元特産品、茶菓子などを販売しています。施設見学の合間の「ちょっ蔵」ひと休みに、ご利用ください。
難波田城公園イメージキャラクター『なんばった』のかわいい携帯ストラップができました。(写真右)
園内売店「ちょつ蔵」にて300円(税込)で販売しています。(現在売り切れ)
このほかメモ帳、消しゴム、ボールペンもあります。
(注記)右の写真をクリックすると拡大して見ることができます
難波田城公園の花
行田蓮(6月~7月が見ごろです)
スイレン(5月~6月が見ごろです)
くわしくは難波田城花だよりをごらんください。
周辺地図
難波田城資料館
〒354-0004 埼玉県富士見市大字下南畑568-1 電話:049-253-4664