慢性腎臓病(CKD)
最終更新日:2022年3月4日
3月の第2木曜は「世界腎臓デー」です
人のからだの臓器である、「腎臓」のはたらきや「慢性腎臓病(CKD)」を知っていますか。慢性腎臓病(CKD)とはさまざまな原因で腎臓のはたらきが徐々に悪化する病気です。日本では、成人8人のうち1人に慢性腎臓病の疑いがあります。世界腎臓デーの機会に慢性腎臓病を知り、予防のためにできることを確認していきましょう。
毎年3月上旬は、CKDに関する講演会が様々な場所で実施されています。コロナ禍の現在は、オンラインによる講演会が実施されています。関心のある方はインターネット等で検索しご聴講ください。
腎臓とは
手の握りこぶし程度の大きさで、背中側の腰のあたりに左右1個ずつある臓器です。血管が豊富な臓器です。
腎臓の機能
様々な機能がありますが、主な機能は以下のとおりです。
1.血液をろ過して、尿をつくる(老廃物の排泄、体内水分量の調整)
2.血圧を調整する
3.血液中の赤血球をつくるホルモンを分泌する
慢性腎臓病(CKD)とは
CKDとは、慢性腎臓病の英語表記(Chronic Kidney Disease)の頭文字をとったものです。
以下、(1),(2)のいずれか、または両方が3か月以上持続する状態 |
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(1)尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか(たんぱく尿など) |
(2)eGFR(推算糸球体ろ過量)が60未満 (単位:ml/分/1.73平方メートル) |
腎機能の低下は、eGFR(推算糸球体ろ過量)で確認します。腎障害は血液検査・尿検査・画像検査等で確認します。慢性腎臓病の初期は症状がほとんどありません。慢性腎臓病の病状が進行すると、倦怠感(だるさ)や浮腫(むくみ)等の症状が現れ、さらに病状が進行すると腎不全となり、透析が必要になります。腎機能は悪化すると回復できません。腎機能の低下に早く気づき、治療や生活習慣の改善に努め、機能低下の進行を遅らせることが大切です。
慢性腎臓病(CKD)になりやすい人の特徴
(1)高齢
(2)生活習慣病をお持ちの方
(3)肥満
(4)喫煙者
(5)血縁に腎臓病の人がいる方
(6)過去に尿の異常や腎機能の異常を指摘されたことがある方
生活習慣病である、高血圧や糖尿病のお持ちの人は血管に負担がかかっており、この影響により慢性腎臓病(CKD)になりやすいです。肥満の人は、高血圧や糖尿病の発症につながりやすいため併せてご注意ください。
慢性腎臓病(CKD)を予防するためにできること
定期的な健康診断の受診
倦怠感(だるさ)や浮腫(むくみ)等の症状がなくても毎年健康診断を受けて、異常値がないか確認しましょう。(注記)尿の異常を指摘されたら、症状がなくても放置せず一度受診してください。既に病状が進行している場合もあります。
生活習慣病の予防・治療
生活習慣病を予防しましょう。生活習慣病(特に、高血圧、糖尿病)をお持ちの方は、悪化させないよう注意しましょう。治療中の方は定期的な通院を続けてください
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